やって来たのは教頭、クラス担任男性教師と
女性教師。

「この度は申し訳ございません。こちらの方で修理させて頂きます。」
と教頭先生。

学生達の態度の悪さを指摘してから
「なんで、あういう風になっちゃうのですか？」

すると、３０代前半の男性教師が

「私たちの話を一切無視するんです。
授業を始めると、７、８人が教室を出て行ってしまうんです。」

そこで
「その教室を出て行く生徒さんに、
先生は声をかけるのですか？
授業をちゃんと座って聞け！とか？」

この男性教師
「そ、そんな事したら、何をされるか
恐いです。父兄達に何を言われるか？」
震えている。

ついに頭にきた！のは私だ。

「私も専門学校や大学でゼミや、
特別講師をしたことがありますが、
あんた方教師が悪い！

無視して出て行く学生達に
声をかけて引き止める。
何を言われてもいい。
まずは、引き止めるのです。

声をかけられない学生達は
「誰も相手にしてくれない。」

寂しいはずです。家でもそうでしょう。
孤立しているのかも知れない。

中学の先生方が
一番大変かも知れませんね。

１クラス何名いらっしゃるかは
判りませんが
皆それぞれ個性がある。

個々　良いところもあり、悪いところもある。良いところを伸ばせば、次の進学や、将来に
夢を持つかも知れません。

勉強ができる。手間がかからない子が良いとは限りませんよ。

スマップの歌の様に
「世界に一つだけの花」が、
咲けばそれで良いと思いますよ。
大変だろうけど。

若い男性教師は項垂れている。

突然、女性教師が泣きながら

「私はなんで、教師なんかに
なったんだろう。」
と嗚咽から独り言の様に呟いた。

教頭先生は
「この１件、何分。表沙汰にしないで頂きたく、お願い致します。」蠅の様に手を擦っている。

女性教師が叫んだ！
「教頭、あんたが一番汚い！何事もなく
校長、いや教育委員会にでもなるんだろが
それで、あんた教育者か！」

教頭のネクタイを掴んで、
女教師は、目覚めたのだろう。
間に入る、気弱な男性教師

この騒ぎに近所の皆さんも家から出てきた

「あら、家の子供の先生達だわ！」ザワザワザワ。

３人の取っ組み合いを見ながら
「なんで、教育者はこうなっちゃったんだろう。」

テレビの「金八先生」等はいないだろうが、努力している先生もいるだろうに。

教育者は「なっていい人格と
なってはいけない人格があるんだな。」

この騒ぎを警察に
誰かが連絡したみたいだ。

あの、やっちゃって下さいお巡りさんが
また、やってきた。

「学校の先生が、何をやってるんだ！」

「学生よりも、あんた方の方が
もっと悪い！」
とこのお巡りさんも、教頭めがけて
ぶったたいた。

うーん。天才バカボンの世界が今、ここで
展開されている。

教育現場の悲劇であり、また喜劇でもある

馬鹿らしいので、騒ぎをよそに家の玄関を閉めた。

いやー疲れた。