IVYポサリさんの日記 |
2017年09月08日 12:11
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奇書と良書その①
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最近、セミナーの関係で本を読む。講師の手前無理して読むケースもあるが、、、。
学童疎開のセミナーの時
「私は、女学校を出てすぐ教員になりました。すぐ学童疎開で秋田に行きました。一番困ったのは”夜這い”の風習があって、女生徒や自分を村の青年たちから守ることでした。梯子をかけて昇ってくるのです」
それから夜這いに興味を持ち、調べたところ映画「八墓村」にはモデルがあり、昭和13年の岡山県は「津山事件」(集落の人32人殺害)で、夜這いのもつれで起こった事件と知りました。
そして出会ったのが「夜這いの民俗学」(赤松啓介著)で、民俗学の研究であえて行商人になり、村々を歩き回り、やがて各村の夜這いの仲間に入れてもらい、異なる村々での夜這いルールを体験談として仔細にかいてある。
なまじのエロ小説より描写がリアル、実話と言う重みはスゴイ。彼はかの柳田國男を調査が浅いと馬鹿にしているのも一興。
夜這いが無くなったのは、政府の圧力。
表向きは倫理観だが、村々で性の処理をされると政府にはお金が入らない。
政府公認の赤線に行ってお金を落とすべきと圧力をかけたがダメだったらしい。
戦後はご存じのとおり、売春防止法も施行され
電燈の普及(実はこれも大きな理由)もあり、この風習は消えました。
以上、長くなってすいません。
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