変人楼さんの日記 |
2015年08月07日 23:09
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「春蚕」
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数日経って、夕刻電話が鳴った。
あの珈琲店の奥様からだった。
「先生にお話しましたが、一体やニ体ではな
く、もっと多くの霊がいるみたいです。
その話の途中に電話の向こうでは、
奥様が咳き込みはじめた。
そして、この話を聞いている様に「キーン」と言う音と、
私の頭も張り裂ける様に痛い。「大丈夫ですか?
僕も凄く頭が痛い。邪魔をしているのでしょう?」
「そうだ、と、お、思います。先生が除霊をするまで、
お線香と般若心経でお弔いして、、、。
ゴフォ、ゴフォ」
「分かりました。有難うございます。」
般若心経のCDを購入し、この丑三つ時にかけていた。
自分でもお経をあげたが、「般若心経」は諸刃の剣らしい。
それだけ強いがこの燈明を聞いて多くの霊も集まってくるらしい。
観音教や讃美歌の方がいいらしい。
このことは数年経ってから知ることとなる。
また電話がけたたましくなった。奥様からだ。
「先生がなんか、凄いらしくて、行きたくないと言ってるんです。」
「本当にすいません。なんとかご説得頂いてお願いいたします。」
まあ、霊媒師でもきたくないと言うのだから、凄い地縛霊か、無数の霊が渦巻いているんだろう。
そして、奥様が先生を連れてやってきた。
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ネコに今晩は?
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