IVYポサリさんの日記 |
2015年01月27日 11:41
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幻の映画『舗道の囁き』(昭和10年ミュージカル)
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講演の打ち合わせに
作曲家小林亜星さんを訪ねた。
氏はこの映画ができた昭和10年が、昨今の雰囲気に実に似ている。
当時、普通の日本人はアメリカが大好きで、ジャズやダンスに酔いしれていた。エログロナンセンスも受けていたと。
亜星氏は『こうしたミュージカル仕立ての映画ができて、たった10年後には終戦ですよ、何かの拍子であっという間に戦争に突き進んじゃう、怖いでしょ。』
そうした警告を込めての話とこの映画を講演会で見せたいと。
この映画は加賀四郎(映画プロデューサー、加賀マリ子の父)が松竹を飛び出し、岡田時彦、アメリカ帰りの女性ジャズ歌手やダンスの中川三郎を起用。ラストの歌手と中川の
タップダンスは見もの。
この映画、加賀に怒った松竹が圧力を掛けて、上映が頓挫。そして翌11年には226事件。終戦後この映画は忽然と消え、15年ぐらい前になんとアメリカはUCLAの倉庫で発見され、日本に返された。そのDVDを小林亜星さんが入手。
氏の赤坂の事務所で映画を見て、昔ボクの上司が一杯仕事を出してくれた(ぼくは、CM出演を1回だけ)恩義で。講演料はいらない。それより焼き肉喰って、飲もう、飲もう。
最後は銀座まで、怖いおばあさんのいるバーだった。
氏は82歳だが、すごく元気で、全くえらぶらない。どこの店でも店の人にやさしい。大物ですね。
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