IVYポサリさんの日記 |
2011年03月27日 18:04
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惜別 季節ワーカーさん
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「横浜シニア」の初期から中期に日記の書き込みや、コメントをいただいた季節ワーカーさんが23日逝去されました。
以前より病気療養中でしたが、「大往生でしたよ」と奥様がおっしゃっていました。
氏は父上との2代にわたるアメリカ大使館勤務。父上は戦前の10年間、親日派として知られたグルー大使、戦時中は中立国トルコ大使館、戦後はマッカーサー元帥に請われてアメリカ大使館公邸の執事長として働き、天皇と元帥の10数回にわたる会見の裏方を務めた方です。
氏は子供の頃から自由にアメリカ大使館に出入りし、グルー大使夫人(あのぺリー提督のひ孫さん)、マッカサー元帥夫人からもかわいがられました。
大学卒業後、やはり請われてアメリカ大使館の職員に、文化情報局に属し、ラジオ番組プロデューサーとして活躍。
当時は民放の番組制作力が弱く、アメリカ大使館制作の番組も民放は放送していました。氏と三木鮎朗氏とのコンビで作った番組は当時大人気だったそうです。
その後「お嬢さん、ちょっと振り向いてください!」のCMのインタビュアーを経て、フリーのキャスター、ジャーナリストとしても活躍
シニアになられてからは、敬愛するグルー大使を主に、マッカーサー元帥や昭和の日米史の研究家となり、著書「白頭鷲と桜の木」は、昭和史研究の学者が必ず目を通す本になりました。
新橋田村町の育ちで、正義感の強い江戸っ子気質とアメリカ的アクションのアンバランスが醸し出す、不思議な魅力を放つ人でした。
東宝「社長漫遊記」のフランキー堺を、ちょっと見てくれよくインテリにした感じといえば分かりやすいでしょうか。でも無類の照れ屋でしたね。
氏のご一家は一時期、二俣川に住んでおり、二人のご子息は「ハマっ子」となります。
そのご長男がIT会社を経営しており、この「横浜シニアSNS」も、結果的にご長男の持ち出しで作っていただいた形です。私としては、ひたすら感謝です。
季節ワーカーさんは享年80歳(当サイト最長老)、葬儀には当サイトのメンバーも5人ばかり参列いたしました。
素敵な笑顔の写真が飾られておりました。
写真は ①「この桜が咲く頃日本は平和になっているだろう」とグルー大使が植えた桜の若枝を、昨年の秋に母校麻布小学校に植樹した際の新聞記事です、ルース大使と。
②著書「白頭鷲と桜の木」
③ライオン「エメロンクリームリンス・ちょっと振り向いてください」の1カット
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