| ＩＶＹポサリさんの日記 |
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2010年10月23日 18:31
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10月の竹葉亭と池部良氏
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１０月の竹葉亭は松尾芭蕉で、うへー！ で言う事なし。
何か言ったらバチが当たりそう。
竹葉亭に行くのは、実は「まぐろ茶漬け」も美味いけれど（ボクはいつも大徳寺、酒無し）「銀座百点」が欲しいから。
毎月発行で、Ｎ０．６７１っていうのも凄いね。いつもは真ん中の写真と、最後の「鼎談」（今回は、富士真奈美、吉行和子（北原亞以子さんのピンチヒッター）、池内紀、各氏の俳句談義）ぐらいしか読まなかったけれど、
そうだ、池部良さんがずーっとエッセイを書いていたな、
氏の死亡記事で「名エッセイスト」とあったので、今回は読んでみた。
なかなか洒脱で、内容は、６０年前、宝塚少女歌劇団の幹部が訪ねてきて、「歌劇団は人気が無い、この際男子をゲスト入れてみては、それには池部良さんしかいない」
「お断りします」（元陸軍中尉の誇りもある）「では、明日上京している少女達を歌舞伎座に連れてってください」
「いいですよ」
で、歌舞伎座へ行って、少女達の真ん中で記念撮影をしようとしていたところ、おばさんたちの団体が、
「あ、池部良だ」キャー、キャーと大騒ぎで通りまで大・人だかり、
警察官がいっぱい飛んで来て、「市電が通れないからすぐ解散、解散」
歌舞伎座を建て直すにあたって、ボクの歌舞伎座に対する最大の思い出だ、と。
なんのてらいもなく、ちょっと飄々とした文章で、もしかしたら絶筆！もっと読んでいれば良かったと悔やみました。
題字も池部さんの筆だそうです。
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